こんにちは、2024年広報担当の佐藤萌佳です。
2024年のサイクルブログ最終フェーズとして、部長・主務・会計・競技主将の4名で一年間を振り返る「リーダーズ対談」をお送りしています。今日は最終回として、「サイクリング部の未来」について話してもらいました。
出演者は、政久陽紀(主将)・古橋俊輝(主務)・森木稜太(会計)・細野悠貴(競技班主将)です。
――― サイクリング部の未来はどうなってほしいと思いますか?
森木)はい、サイクリング部の今後についてですが、「個性」を大切にしてもらいたいなと思っています。今年は他大学の人たちと交流する機会があって、信州大学だったり、東北地方の東北大学、秋田大学、弘前大学とか、あとは8耐で千葉大学の方たちともよく話しました。
その人たちは基本ロードバイクには乗るけど、サイジャ(サイクルジャージ)は着ないし、SPD-SL(ビンディングシューズ)なんて履かない、みたいな感じの人たちだったんですよね。で、それを見て「うちの部にもそういうスタイルがあってもいいんじゃないか」って思った部分もありました。
でも、せっかく筑波大学という立地で、筑波山や霞ヶ浦みたいな恵まれた環境があるんだから、もっとその個性を活かして尖っていくのもアリなんじゃないかなと思います。もっと霞ヶ浦を周回しよう!
一同)え~~~爆笑
森木)みんな周回しよう?
政久)お金もらえるんだったらするけどさ
細野)ちょっと長いかな~
一同)爆笑。競技でもね。
森木)他大がやってるからうちらもそっちに行くっていうよりは「自分がやりたいこと」、「自分たちがこれやりたい・これができる」から、「これをやるんだ」っていう個性をがんがん出していってほしいなと思います。
――― 森木が思うチャリ部の個性って何ですか?
森木)ツーリング班とかいいながらSPDSLを履いてること。あと限界ライドとか、ね
――― ほかの三人は?
古橋)個性か~。そもそも部員が個性豊かだから、部が個性豊かになるのは必然だなと。逆になんでそういう人が集まるかっていったら、なんだろうね、難しいんだけど自転車ってやっぱ多様な人を集めるものだから。
――― 細野は競技班として他の大学の人と交流することも多いと思うけど、その中で個性だと思うことはありますか?
細野)やっぱり優秀だなって思うんですよね。実は他の大学の自転車競技部の人たち、特に自転車競技をやってる人の留年率がめちゃめちゃ高いんですよ。同級生だねって話してたら、実は2留してたとか、「え?!マジで?!」みたいなことが結構あるんですよ。それで、「そんなに頭のいい学校に通ってるんだ?」みたいな話になることもあって。
だからそういう意味では、うちの部の人たちって、自分のやりたいことをちゃんとやりながらも、うまく両立できてるんじゃないかなってすごく感じます。
――― 留年してるんだね
細野)そうです、自転車やり過ぎて留年してる。
政久)すごい世界
――― 政久はどう?
政久)個性か~、なんだろうね。いい意味で真ん中な感じ?極端な部活じゃないなと思ってて。極端な話を細野が出してくれたけど、「やり過ぎ・走り過ぎ」みたいなこともなければ、「ずっと勉強だから普段はライドなんてしません」みたいなこともない。むしろ、いろんなことを両立してる部員が多いなって思う。
もちろん、テスト期間とかは部活を休みにするけど、それ以外のときは、なんだかんだストラバを開けば誰かが乗りに行ってるし。ライドのスタイルもすごく幅広いよね。例えば、近場の峠に行ってサクッと30kmくらいで帰ってくるライドもあれば、それこそ失敗も成功もあるけど、日本縦断とかC to Cみたいな、頭のネジが外れたようなことをやる人もいる(笑)。
だから、うちの部活にいると、いろんな楽しみ方をする人を眺められるっていうのが個人的にはすごく楽しいんだよね。そういう雰囲気がうちの部の良さだなって思います。
――― なるほど、じゃあ次、細野お願いします。
細野)「もっと居心地のいい場所」ですね。今でも個人的には、サイクリング部ってすごく温かく迎え入れてくれる場所だなって思っていて、本当に気に入ってるんです。でも、これから先もそういう部活であり続けてほしいなって願いを込めて、この言葉を選びました。なんていうか、みんなが「帰ってきたい」と思える場所になってほしいです。
――― 入部したときから、いい場所、あったかい場所だと思ってた?
細野)そうですね、みんなゆるーい感じで僕は好きですね。
――― 言葉を言い換えると「もっと居心地のいい」ってどういうこと?
細野)森木先輩と被るんですけど、みんなの個性を発揮できる、そんな風になればもっと居心地がいいものになるんじゃないかなと思います。
――― 部員のなかに居心地が悪いと思っている人、多分一人もいない。大学生の居場所の一つとなっている気がします。ありがとうございます。じゃあ次、古橋、お願いします。
古橋)はい、サイクリング部の未来は「太く長く」あってほしいという思いを込めました。今年でサイクリング部は51周年、筑波大学自体も創立51周年を迎えるということで、開学と共に歩んできた部活なんですよね。それだけに、すごく伝統を感じる部活だと思います。
今年、部室を掃除していたら、かなり前の人たち、たぶん20年くらい前の人たちが残したと思われるビデオテープが見つかったんですよ。それを実際に見ることはできていないんですけど、第1期から第51期まで脈々と受け継がれてきた部活なんだなと実感しました。今年は執行代として、そのサイクリング部を受け継いだという気持ちがすごく強かったですね。
それに、今年は51期の新入部員もたくさん入ってくれて、やっぱりサイクリング部って人が多いほうが間違いなく盛り上がる部活だなと感じました。だからこそ、これからも部員が増えて、さらに盛り上がっていってほしいと思っています。100周年、150周年と迎えられるように、「太く長く」続いていく部活であってほしい。そんな願いを込めて、この言葉を選びました。
――― 伝統があるっていうのは体育会サイクリング部のいいところだなって私も思います。OBになっても。
古橋)OBになっても、やっぱり部活への思いって続いていくんだなって感じるんですよね。今年、資金的とか物品的に支援したいって言ってくださる方がいて、そういう話を聞くと、自然と「筑波大学サイクリング部のOBになれば、こういう気持ちになるんだな」って思いました。
支援したくなる気持ちとか、部活を応援したい気持ちって、たぶん自分もこれからどんどん強くなっていくんだろうなって、3年の終わりを迎えるにつれて、少しずつ分かってきた感じがします。
森木)OBになるの早い。
政久)まだ一年以上あるから、あなたは。
――― ありがとうございます。次は、政久、お願いします。
政久)僕がサイクリング部の未来は、ちょっと堅いかもしれないけど、「あたりまえのことをあたりまえにできる、そして挑戦を続ける部活」です。そうですね。さっき古橋が言ってたみたいに、この部活が続いてきたのは、ただみんながちゃらんぽらんで「なんとか続いてきました」って感じじゃなくて、毎年、三役とかがいて、申請や書類、お金の管理とか、そういう基盤をしっかりやってきたから。
そういう「部活を自分たちで存続させる」っていう姿勢は、当たり前のことだと思ってます。活動を自分たちで計画して、見直して、改善する。それも組織としては当たり前のこと。それがちゃんとできてこそ、この部活が「太く長く」続いていけるんじゃないかなって思うんですよね。だらしなくなんとなく続けるよりも、締めるところは締めて、楽しむところは楽しむ。そういうメリハリを持って、当たり前のことを当たり前にやる部活であってほしいです。
「挑戦を続ける」っていう部分も、すごく大事だと思います。今年もいろいろやったよねって言ってもらえることは多いけど、じゃあ去年や一昨年が何もしてなかったかっていうと、全然そんなことはなくて。その年ごとにいろんなことがあった。毎年いろんな挑戦をしてきた部活だと思うんですよ。たとえば、僕が1年生だったとき、当時の3年生の競技の先輩が遠征先が遠いから「もっと部費で援助してくれ」っていう提案をして、部則を変えたいって動いていたのが印象に残ってます。2年生になったときは、当時の主将が「1年生も参加できる富士ヒル合宿をやろう」って新しい計画を立ててくれたり。そうやって毎年、部活全体で新しい動きや変化があったんですよね。
だから、これからも現状に満足せず、いろんなことに挑戦していってほしいなと思います。大学生がこういう活動をやる一番のメリットは、リスクが少ないことだと思うんです。だから、純粋に「これをやってみたい」「あれをやりたい」って気持ちを大切にして、いろんなことに手を出していける部活であってほしいです。そんな未来を願っています。
――― ありがとうございます。最後に未来の部員へメッセージ、ありますか?
細野)自転車ってあんまりメジャーな競技じゃないと思うんですけど、さっきも言いましたけど、筑波は霞ヶ浦とか筑波山と近くにあって自転車やるなら最高の環境なんで、「せっかく筑波大に来たならチャリ、やってみたらどうだ」、っていう感じですかね。
古橋)はい、そうですね、とにかくサイクリング部の人たちはあたたかいと思います。個性豊かだし、やるべきことちゃんとやってるし、絆も深いし、みんなが元気でやってる部活。入って損はしないと思うし、大学生活は絶対に豊かになると思うので、ぜひ考えてる人は来てください。っていうことですね。
森木)言おうと思ったことを古橋に言われちゃったんですが、僕はさっき個性って言ったんで、自分がやりたいって思えることを「やりたい」って言えて、それに乗っかってくれる人が結構いる、そういう部活だと思ってます。今後もそうあってほしい。今後入ってくる人たちがこれやりたいっていえる環境だと思うので、入部して「あれやりたい」「これやりたい」って言ってくれればいいなと思います。
政久)未来のサイクリング部の部員に向けていうとすれば、いっぱいあるけど、でもやっぱり自分を大事に、そして仲間を大事に、そして貪欲に今しかできないことをやりましょう。
いかがだったでしょうか?4人がサイクリング部へ持つ思いを知ることができたと思います。質問を受けてくれた4人へ、感謝の言葉を贈ります。ありがとうございました。そして、写真を撮影してくれた51期の田畑、一緒に質問をしてくれた49期の田中もありがとうございました。
編集後記
絶賛テスト期間ですが、このブログの編集に全力を捧げています。さて、1年間続けてきたサイクルブログも今回で最終回となりました。このブログは、「素敵な部員たちをもっと知ってもらいたい」「部員が日々考えていることを伝えたい」という思いで始めたものです。この1年、部員の魅力を存分にお伝えできたのではないかと振り返っています。
ここまで続けられたのは、執筆を快く引き受けてくれた部員たち、そして読んでくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。大好きなこの部活の発展に少しでも貢献できていたら、とても嬉しいです。サイクリング部に関わるすべての人がこれからも健やかに過ごせること、そしてサイクルブログで伝えることができた温かさが今後の活動に繋がっていくことを願っています。
2024年広報担当 佐藤萌佳
Commentaires