こんにちは、2024年広報担当の佐藤萌佳です。
2024年のサイクルブログ最終フェーズとして、部長・主務・会計・競技主将の4名で一年間を振り返る「リーダーズ対談」をお送りしています。今日は第三段として、「2024年、苦労したこと」について話してもらいました。
出演者は、政久陽紀(主将)・古橋俊輝(主務)・森木稜太(会計)・細野悠貴(競技班主将)です。
――― 2024年、これは苦労したと思うことを教えてください。
細野)僕が苦労したことは、ずばり「部員をまとめること」ですね。競技主将なんで、特に「競技部員をまとめる」ってことに苦戦しました。実際、自分がまとめる立場になってみて思ったんですけど、競技の人たちってみんな目標が違うんですよ。それがいいところでもあるんですけど、やっぱり難しい部分もあって。
たとえば、「大会で結果を出すぞ!」ってがつがつ目標に向かって頑張る人もいれば、「自分のペースでやりたい」っていう子もいて、そうなるとどうしても意見がぶつかったり、干渉が起こることがあるんですよね。そういうときに、どうまとめるかが本当に大変だなって思いました。「マジで政久さんってすごいな」って心から思いましたね(笑)。
――― 例えばどんなふうに立ち回った?
細野)そうですね、練習とかに温度差ができちゃったりしました。なので、これは競技のミーティングで、「自分のペースでやるけど、でもがっつりやりたい人はするみたいな」、練習の仕方をルールをちょっと変えてみたりだとか、そういう部分。
――― そのルール決めるときに、細野がリーダーシップとったんだね
細野)そうですね
――― 競技ミーティングでの、みんなの発言は活発?
細野)自分はほんとに、前に立って司会してミーティングを進めてるだけなんですよ。それで、みんなが言いたいことを自由に言ってもらう感じで進めてます。ミーティングでは、基本的にレースの予定を決めることが多いんですけど、最近はそれだけじゃなくて、今後の練習のやり方とか、ルール的な部分についても話し合うことが増えてきた気がします。たぶん、そういうところも少しずつ変わってきたんじゃないかなって思いますね。
――― 部員が増えた分もっとチームとしての体制が変わっていくんだなと思いました。
政久はどう思う?
政久)部員が増えるのって、いいことばかりじゃなくて、いろんな人が集まる分、大変なところもある。特に、学年ごとの層がバラバラで、上級生が少なくて2年生がメインで1年生を引っ張る形になってた。でも、2年生も自分たちが選手としてやりたいことがあるから、まとめ役と両立するのは正直きつかったと思う。
あと、今年はマネージャーが2人入ってくれたんだけど、マネージャーがいた頃の競技班を詳しく知ってる人が少なくて、その辺の役割にも苦労してた気がするよね。
俺も主将としてできるだけ目を配ろうとは思ってたけど、やっぱり手が回らなくて、細野には本当に結構負担をかけちゃった。でも、彼はめちゃくちゃ頑張ってくれて、本当に頼もしかったし、感謝ですね。これガチで本音(笑)。だから、来年以降も彼の意思を引き継いで、みんなでもっとまとまって、強くなっていってほしいなって思います。
――― さっきのことだけど、政久のどんなところがすごいと思う?
細野)いいんですか、べた褒めしますよ?
政久)いやー今日こういう会か。(照)
細野)ほんとに、まとめるってめちゃくちゃ大変で、自分もかなり手探りでやってました。もちろん、たくさん失敗もしたんですけど、そのたびに「上に立つ人って本当にすごいな」って感じましたね。特に、政久さんとか部全体をまとめてくれてるじゃないですか。人数も競技班より全然人数が多い中で、ルール作りとか新しい制度を作るとか、そういうこともされてて、マジで尊敬してます。本当にすごいなって思います。
そもそも、前に出て話すってだけで自分には結構ハードル高いんですけど、それをさらっとやって、しかも部全体をまとめてるのを見ると、「いや、すごいなー」って心底思いますね。ほんと、すごいです。
政久)人前で話すことに関しては一年を通して成長したかな。最初のころとか本当にグダグダだったからね、ミーティング。
――― 同期である古橋と森木から見て、政久の部長としての働きはどうだった?
政久)今日、そういう会?(照)
古橋)主将になってから人前で話す機会は多くなっていたと思ってたけど、話すのは絶対うまくなってる。1年生のときは、コミュ力はあると思ってた。人前で話すとかっていうのはあんまりイメージなかったから、関心しました。
森木)そうね。どっちかといえば人前で話すのはうまいタイプだとは思っていたけど、特にミーティングの資料の手が込んでいる。
政久)あー、そうね。
森木)特に前半とか。「自転車のこのパーツについて知ろう」みたいな説明をやってくれたり、「一年生同士で仲良くなるためにご飯食べに行こう」って呼びかけてくれたり。そういうのはすごいなあとは思いますね。
一同)(笑)よかったねぇ~ ☺️☺️☺️
――― では、そんな仕事ができる政久が苦戦したことを教えてください。
政久)今年苦戦したことは、ずばり「部員の積極性を引き出す」ことですね。たとえば、先輩が主導して1年生や2年生を誘う場面が多かった。もちろん、それ自体が悪いわけじゃないんですけど、もう少し1年生や2年生から「これ行きたいです!」とか、「これってこうですか?」みたいな感じで、下から意見が出てくるともっと良かったかなと。
あとは部の公式ライドの参加人数が今年は7~8人くらいだったんですよね。せっかくこれだけ部員がいるんだから、10~15人くらい集まって、もっと「わちゃわちゃ感」があったら良かったかなって思います。もちろん、人数が増えるとまとめるのは大変だろうけど、そういう賑やかな雰囲気がもっとあれば、面白かったんじゃないかなって思いますね。
1年生も2年生も数年後には、執行代として部をまとめていく立場になるんですよね。だから、今以上に積極性を持って部活に参加してくれたら、引退する身としては安心だなと思っています。
古橋)一つ工夫できたなって思うのは、ミーティングでの部員の意見の出し方かな。ミーティングって「会」だから、本来お互いに意見を言い合う場であるべきだと思うんだけど、今年はそれがあんまりなかった気がするんだよね。
だから、部員同士で部に対してどう思うか、このライドに対してどう思うかっていうのも、そういう意見を言い合える場にするっていうのもよかったんじゃないかなって思った。
政久)たしかに。これね、ライドに対しての話なんだけど、他の大学の人と話してるときに、毎回ライドとか合宿の後に反省会をしているっていう話をどこかで聞いたんだよね。結局実現はできなかったんだけど。😭
だから企画者同士で「ここが良かったよね」とか話し合う場があれば、もっとライドの質が高まると思うんだよね。やっぱりそういう振り返りって大事だと思うし、今後取り入れられたらいいなって思ってる。
――― 部員に対する政久の働きかけは、すごかったなと思います。
政久)ありがとうございます。さっきの話は1年生や2年生に対するものが多かったですが、4年生と関わる機会が減ったのも寂しかったかな。執行代の先輩として、アドバイスやサポートがあれば、もっと心強かったとも思いました。4年生には役職を経験して培った知識や経験があって、それを後輩に伝える機会があれば、部活全体がもっと成長できたかもしれないなと。
だからこそ、僕たちが来年4年生になったときは、部活を見守るだけでなく、必要な場面ではしっかりとアドバイスやサポートができる存在になりたいと思っています。後輩たちにとって頼りになる4年生でありたいし、部全体にとって良い影響を与えられるような姿勢を意識していきたいです。
――― ありがとうございます。じゃあ古橋さん、お願いします。
古橋)はい、苦労したことですね、反省なんですけど「+α」ですね。さっき主務の仕事はできたって言ったんですけど、それ以外の部分であまりお手伝いができなかったかなと思います。三役の中で一番仕事量が少ないのが間違いなく主務ではあるんですよ。主務が主将に一番近い存在ではあると思うんで。でも今年は主将が結構一人で色んなことをやってくれてたっていうのもあったんで、お互いにもっとコミュニケーションとって、手伝えるところは手伝って行きたかったなっていうのはあります。
――― 主務として必要最低限の仕事は、しっかりやっていたようにだけど…?
古橋)必要最低限のことはやってた自負はあったけど、「主将に一番近い立場での主務」にはなれなかったかなと思いますね。例えば、外部の人との交渉とか、「こういういい話があるから話聞いてくるね」とか、そういうのは主将がひとりでやってたイメージはあるので。
政久)すみませんでした、完全にそれは俺の報連相不足🙇♀️。
古橋)コミュニケーションをもっととればよかったかなっていうのは思いますね。
――― やっぱり、もっと政久に貢献したいっていう思いがあったのかな?
古橋)そうね、主務をやるからには主将を支えるっていう気持ちが大事だと思うよね。色々相談に乗ることが大事かなと思う。🙂↕️
政久)この気持ちに早く気づいていれば。😖
――― 森木は、3役っていう近い立場で古橋を振り返って、思うところはありますか?
森木)+αなかったと言われれば確かにそうかな。でも政久は、3役間の連絡で事後報告が主な連絡だったから、来年以降は3役でコミュニケーションとってもらえればいいなと思います。
――― なるほど。ではこの流れで森木が、今年苦労したことを教えてください。
森木)今年苦戦したこと、正直あまり思いつかなかったので、「資金繰り」というすごく会計らしいテーマにしました。予算の決定自体は、2024年の2月の終わりに三役と前競技主将の4人で話し合って、ほぼ大枠を決めました。順調に進んでいたと言えば進んでいたんですけど、やっぱり長年の課題である繰越金の扱いについては悩むことが多かったですね。
繰越金を何に使うべきか、逆に何に使わないべきか、そういうことを今年の後半は結構考えさせられました。なので、悩みの種として「資金繰り」を今年苦戦したことに挙げさせてもらいました。
――― 一緒に予算立てるときに、どんなことに苦労した?
政久)そうだね、2月の末にこの3人と保本(前競技主将)で予算の話をしたときのことかな。まず、2023年の予算がどこにいくら使われたかを確認して、それを踏まえて今年の予算をどうするか話し合った。具体的には、卒業する人がいる分でマイナスになるとか、新歓でこれくらい部員が増えるだろうとか、競技班では細野たち1年生がレースに本格参加するから競技予算を増やそうとか、そんな感じで予測しながら計画しました。
でも、3月の時点では新入部員もいなくて、見えない部分が多かったんだよね。不確定な要素が多い中で、入部していない人を前提に予算を立てるのはやっぱり難しかったなって思う。どう思う?そんな感じじゃなかった?
古橋)そうだね。まず収入の多くが新入生がどれだけ多く入ってくるかに頼ってるっていうのがあるから、そこを仮定したうえで予算立てるっていうのは机上の空論になりやすい。難しいところはあったけど、今年必要だったもの、例えば競技を支援するものとかを考えておいたっていうのはよかったと思いますね。
政久)結局ね、あの時立てた予算も、新歓で7万円の赤字が出ちゃって、「これどうやって回収しよう?」みたいな状況になったんだよね。さらに繰越金とか、OB会で昔集めてた残りとかがあったんだけど、その辺の仕組みが俺には結構複雑で、正直よくわからなかった。
でも森木が管理してくれてたから、「これどうしたらいいかな?」ってウンウン言いながらやってた感じだったね。で、確か5月くらいにも予算をもう一回立て直したりとか、いろいろやってたよね。あの辺はほんとに助かったし、なんとか乗り切れた感じだったな。
森木)かなり大変だったよね。
古橋)でも、赤字がこれだけ大きく出るのは、経験値としてなかなか面白かった。何とかなったから言えることなのかもしれないけど、どうしたらいいか色々と頭悩ませたのもいい経験だったなと思いますね。
――― 前会計をやった先輩から引き継がれるとき何か思ったことはありますか?
森木)説明されたときに、「毎月これを書いてね」って言われて、正直「これすごい大変そうだな」って思ったんですよね。で、原先生のところに毎月行ってサインをもらって、それを提出しなきゃいけないのか~って聞いたときは、ちょっと気が重かったです。
でも、実際にやってみたら、そんなに複雑ってわけでもなかったんですよね。あとはイベントごとに「会計大丈夫かい?」って確認するくらいで、それ自体は思ってたより楽だったなって感じましたね。
――― 49期の色んな話が出るたびに部則の話を出してくれるのが森木だなって、思います。部則に目を通しておいてくれたおかげでうまく話が進められたところもあるなって思う。
森木)部則は一応文字として残ってるものだから、口伝で伝統として受け継がれてるものよりも、形としてはっきりしてる。本来なら、「部則にこう書いてあるからこうしよう」っていうのがあるべき姿だと思うんだよね。だから、部則にちゃんと目を通して内容を知っておくのはすごく大事だと思って、僕はそれをしっかりやってたつもりです。🙂↕️👌
――― ありがとうございます。適任でした。
いかがだったでしょうか?それぞれの役割を果たすうえで壁にぶつかったこともあったようですが、自分で改善したり仲間に頼ったりして解決しながらここまでやってきたのですね。さて、次回はサイクルブログ2024年最後です。4名に「サイクリング部の未来」について聞いてみました。ぜひご覧ください!See You Again!
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