去年の執行代である48期の元三役の先輩方からバトンを受け取り、いよいよ本年度執行代の49期がサイクルブログを執筆する番になりました。まずは主将ということで、今回は政久が担当します。長くなりますが、
・自己紹介
の四部構成でお届けします。どうぞ最後までご覧ください!
〇自己紹介
こんにちは。2024年度の体育会サイクリング部主将を務めます、49期で社会学類新3年の政久陽紀(まさひさ はるき)と申します。まずは簡単に自己紹介をしたいと思います。
【出身】
千葉県(県立佐倉高等学校から来ました)
【部活遍歴】
中学→吹奏楽部 高校→文芸部
【スポーツ遍歴】
小学校6年間水泳・空手 それ以外特にありません!
【ロードバイク歴】
2年。大学に入ってから始めました
【趣味】
晩酌、映画鑑賞、散歩
【好きな言葉】
努力、パッション
【入部した理由】
大学に入るタイミングで父親からロードバイクを譲ってもらい、サイクリングをやってみようと思ったから。
【つくばで一押しの飲食店】
ZEYO(天久保二丁目)。冷やしカレーうどんの衝撃が忘れられません笑
〇部への思い
長々しい文章になってしまいますが、語らせてください。
私たちサイクリング部の特徴は、三つの班が存在している点・自由度が高い点の二つだと考えています。
一つ目について、サイクリング部にはツーリング班・競技班・グラベルキャンプ班の三つの班が存在します。他の大学では自転車競技部とサイクリング部が別々に存在しているところもありますが、うちでは全てまとめて一つの部活として活動しています。少し難しい話になりますが、これには部の歴史とサイクリングの変化が密接に結びついていると私は考えています。
というのも、私たちサイクリング部は大学が筑波に移転した1973年に創部されてから50年の歴史を誇る部活であり、その歴史の中でサイクリングというスポーツは様々な変化を遂げてきました。当時のサイクリングと言えば、鉄フレームのランドナーをスニーカーで漕ぎ、キャリアにたくさんの荷物をくくりつけて紙の地図とにらめっこし、テント泊と野外炊事を繰り返して目的地へ向かう、というスタイルが主流でした。
しかしそこから、スピードを競い合う自転車競技が国内で盛んになったり、バイクの材質がアルミやカーボンになったり、ヘルメットやビンディングシューズ(足とペダルをくっつける靴です!)が登場したり、携帯電話やコンビニが普及したりと、サイクリングの楽しみ方自体・サイクリングをとりまく環境が大きく変化してきました。このような背景がありつつも、多種多様なサイクリングを別々の部活で行うのではなく「サイクリング部」としての活動に組み込んでいった結果、今のような形になったと僕は解釈しています。
走りながらこんな動画を撮れるなんて、良い時代になったもんです。(安全には十分気を付けてますよ!!)
つまり、自転車という乗り物には何通りもの楽しみ方があるというスポーツとして・文化としての「懐の深さ」を体現するような部の構成になっていると言えるわけです。それに、今ある班のうちグラベルキャンプ班は2年前に設立されたばかりの新しい班であり、変化は今でも起こり続けています。一つの部に所属していながら様々な楽しみ方に触れることの出来る現在の三班体制は、サイクリングというスポーツの持つダイナミズムを肌で感じられる、非常に面白い組織の形だと考えています。
部室に残る以前の写真たち。 上:1985年撮影 下:1990年撮影
二つ目について、自由度の高さはまさにそのダイナミズムが顕著に表れた結果とも言える特徴です。私たちの活動の内容や範囲は、サイクリングのあり方はもちろん、部に関わる人間の変化によっても変化を繰り返してきました。例えば、顧問が変われば顧問経由で参加するイベントやレースも変わってきたり、部員が変われば新しい班が出来たり出場するレースや企画するライドの内容が変わってきたり。時にはオリンピアンを輩出したこともありました。僕はここで、一貫性がないということを言いたいわけじゃありません。「サイクリングを楽しむ」ということは常に共通してきた上で、その楽しみ方が様々であったと言いたいんです。どんな活動であれサイクリングを楽しむことが出来れば、その方法は自分次第。これは部員全員に対して言えることであり、彼らには自分がどの班に所属していようとそれぞれの自転車の楽しみ方を見つけてほしいと思っています。
僕が主将を務める一年間、部員たちがどんな風にサイクリングをエンジョイする姿を見せてくれるのか、楽しみで仕方がありません。もちろん自分自身もサイクリングを満喫するつもりですが、僕一人で部が回っているわけではありません。自転車を楽しむ人が集まってサイクリング部が出来ているし、サイクリング部があるから自分だけでは知ることの出来なかった楽しみ方を見つけることが出来ると、そう考えています。この考えを部員全員が体感できるような、そんな部活にしていきたいと思っています。
左:山道(グラベル)中央:筑波サーキット(レース)右:能登半島(ツーリング)
毛色の違うサイクリングですが、どれも楽しいし自分にとって糧になっていると感じています!!
〇部の方針と所信表明
今年度の方針として掲げていることは二つあります。「自分の目標を立てて取り組むこと」、「締めるときは締めること」です。
一つ目は、文字の通りです。せっかくサイクリング部に入ったのだから、「なんとなく」という気持ちで一年を過ごすのは非常にもったいないです。何でもいいから目標を立てて、それに向かって皆が自分なりに頑張る部活動にしていきます。
ここで僕が大切だと考えているのは、「一人でもできるサイクリングをなぜ集団で行うのか」というこの部に古くより伝わる文言です。一人一人の目標に向かって努力するだけなら部活に入っていなくても出来るじゃないか、という指摘があるかと思います。しかし僕は、人と関わることで得られるものが必ずあると考えています。同じ目標の仲間とは切磋琢磨できるし、違う目標の仲間を見れば自分の視野が広がるし、違う班の活動に参加すれば普段の自分のスタイルからは分からなかった経験が得られると、そう考えています。実際に僕もツーリング班の所属でありながらグラベル班のキャンプイベントに参加してみたり、競技班の朝練に参加してみたりして、昨年は本当に色々な気づきや刺激を得ることが出来ました。
本来の意味とは少し異なるかもしれませんが、いわゆる「セレンディピティ」に近いものがあると思っていて、自分一人で単一の目標に向かうよりも仲間と一緒に時には寄り道しながら頑張る方が、最終的に自分の手元に残るものが多いはずです。今年一年を充実させるだけでなく、部活生活全体を充実させるために、それぞれの目標を立てるべきだということです。(最近読み返している本に影響を受けてしまいました。普段からこんな小難しい単語を使っているわけじゃないですよ💦)
こんなにたくさんの部員がいるんですから、寄り道しない方が難しいですよね!笑
二つ目は、部の行事と関係のあることです。先ほども述べた通りサイクリング部には50年の歴史があり、当然それなりの慣習も存在しています。「締めるとき」とは、慣習として行う5月の本新歓・10月のOB会・12月の納会・3月の追いコンに加え、部として参加する10月の8耐・11月の雙峰祭です。それぞれの行事がどのようなものかはここでは説明しませんが、ここで挙げた行事は自分のことよりも部のこと・他人のことを第一に考える場です。自分の目標を追いかけることは、自己中心的に振舞うことではありません。「締めること」とは、その違いを忘れずにいるために、こうした行事には基本的にすべての部員が関与・参加することを指します。難しく言ってしまいましたが、要は「大事な時には顔出せよ」ってことです。これを読んでいる新入生、ビビらないでください。笑
2023年度の納会後、寒空の下部員たちに胴上げされる中尾前主将(12月末)。僕もこうなれるように頑張ります!
主将としての所信は「環境づくり・雰囲気づくりに徹すること」です。自分の目標を立てることは出来ても、現実的に考えると様々な障壁があります。(例:自転車が高価でなかなか買えない・体力がない・モノや予算が足りないetc.)そうした思いを気軽に同期や先輩に相談できるような風通しの良い部にし、互いに互いのことを応援しあえる環境を作っていきたいと思っています。何事も「やりよう」が大事ですから、目標にどう近づくかを色々な視点から考える場としての役割も重要です。また、締めるときに締める役はやはり主将の仕事です。大事な行事の際には皆の気が引き締まるような発言や、部が一丸となれるようなはたらきをしていくつもりです。同時に、部の方針に沿って活動できるように動くだけでなく、もっと根本的な部の状態や今後の未来を考えて自分にできることをやっていこうとも思っています。解決すべき問題を解決し、遺すべきことを遺し、持続可能な部活づくりを行っていきます。
毎年恒例の部室掃除で部の旗を発見。団結力上げていくぞ!!
〇新入生にむけて
3月末に掲載するということで、新入生にむけた内容も残しておきます。
「筑波の体育会」と聞くと、どうせ経験者ばかりでしょ?すごくレベルが高いんじゃないの?部活漬けになるんじゃないの?というイメージを持つ人が多いと思います。
しかし、サイクリング部はそうではありません。部員のほとんどが非体専かつ自転車未経験で入部、自分の勉強やバイトと両立しながらサイクリングを楽しみ、インカレ出場・国体出場・20kg以上の減量に成功・日本一周達成・オリジナル自転車の組み上げなど、様々な形で何かを成し遂げる学生生活を送れています!このブログの活動報告やコラム・競技班の練習ブログ・各種SNSでも様々な情報を発信しているので、見てみてください!(全部少しずつ内容が違うので読み比べるのがおすすめですよ!)
☆サイクリング部新歓twitter→https://x.com/2023Tsukubike?s=20
☆サイクリング部通年twitter→https://x.com/Tsukubike?s=20
(新歓twitterでは質問箱で新入生からの質問に答えています!気になったら何でも聞いちゃおう!)
自転車に興味のある人はもちろん、選手のサポートを行うマネージャーをやってみたい人、キャンプや登山などアウトドアに興味がある人にも是非入部してほしいです!
前の文章でも言ったように、自転車はとにかく「懐の深い」スポーツです。とりあえず始めてみれば、きっとあなたなりの楽しみ方が見えてきます。まずは新歓イベントに参加して(新歓情報ページ参照)、自転車に乗ったり先輩たちと話したりしてみてください!毎週木曜日に行うミーティングでは部の活動内容などもっと具体的なことをお話しする予定なので、ぜひ見に来てください(18:30~ 6A208 詳細はSNSにて)。終わる頃には「あ、サイクリング部っていいかも。」そう思っているに違いありません!私たちと一緒にサイクリングを楽しみましょう!!
以上をもって主将挨拶とさせていただきます。本年度も筑波大学体育会サイクリング部をよろしくお願いいたします。
2024年3月 49期主将 政久陽紀
前回のサイクルブログの最後に高橋さんが載せた僕の画像、AIの感性だと85点なんですね。
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